DDG-175 海上自衛隊イージス護衛艦 「みょうこう」

ハセガワ製ウオーターラインシリーズNo.011「みょうこう」インジェクションプラスティックキットに同社製「こんごう級ディテールアップエッチングパーツセットA,B」を加えて組み立て。

 

現用艦の製作はなんといっても本物が同時代に存在し、資料に事欠かない点が最大のメリットです。今回の製作にあたっては、横須賀での同型艦「きりしま」の見学資料、雑誌「ジェイ・シップス」のイージス艦関連の各号記事および「NAVY YARD」Vol.5の木本敏文氏の「きりしま」製作記事を参考にしました。

 

なお、現在「みょうこう」実艦は2009年に改修を受け、艦首部の衛星通信アンテナが球形状のUSC-42型に変更されたり、ヘリ用着艦標識が変更されたりしており、ハセガワ製のキットも2013.10月下旬に改修版が発売予定。現行キットはこれに伴い絶版。本モデルは改修前の姿を再現。

 

純正エッチングキットA,Bの構成部品は下記の通り。

 マスト本体および各フラット、ラッタル、旗箱、消化器、SPG62/Mk99射撃指揮装置アンテナ素子、ハプーンSSM台座基部、12.7mm機銃、救命筏フレーム、SH-60Kヘリローター、着陸誘導灯および基部、前後旗竿

 

その他に下記のディテールアップ。

 

1. 艦橋窓を開口し、エッチング製窓枠を挿入。

2. 各部手摺、落下防止ネットをMODELER'S製エッチングパーツで追加。

3. 錨鎖のモールドを削除して、フラグシップ製極細チェーンに交換。

4. ホイップアンテナを0.2mm真鍮線および伸ばしランナーに交換。

5. マストからのHFアンテナ 6本および信号旗用張り線をMODELKASTEN製0.07mm金属線で追加。

6. 搭載作業艇のボートロープを伸ばしランナーで作成、追加。

こんごう型元祖イージス艦の3番艦として1996年3月14日に就役。

基準排水量7,250トン、イージス装置一式、VLS装置一式、高性能20ミリ機関砲2門、SSM装置一式、VLS装置一式、127mm単装速射砲1門、3連装短魚雷発射管2門、電波探知妨害装置一式及び対潜情報処理装置を搭載、10万馬力、最高速力30ノット以上、乗員数300名、哨戒ヘリコプター1機の着艦が可能。

 

1998年8月31日に北朝鮮が発射したテポドン1号ミサイルの探知、追尾に成功。

1999年3月の能登半島沖不審船を追跡。2004年1月インド洋に派遣。

2005年、洞爺湖サミット警戒任務に従事。

2006年7月、北朝鮮テポドン2号発射に備え、「こんごう」と共に日本海に派遣。

2012年12月、北朝鮮の「人工衛星」弾道ミサイル銀河3号発射に備え、僚艦「こんごう」「ちょうかい」と共に迎撃対応。

 

映画「亡国のイージス」では主役艦の「いそかぜ」役を務めました。

現在はBMD対応艦として第3護衛隊群、舞鶴で就役中。

このエントリーをはてなブックマークに追加